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- 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属
- 特徴 :
草丈15〜25cmの多年草。
茎は直立し、四角で稜上には上向きの細かい毛が生える。地下茎は細くて短く、匍匐する。
葉は対生し、葉身は広卵形〜卵心形、長さ1〜2cm、幅0.8〜2cm。先は鈍頭、基部は浅い心形、縁には粗い鋸歯があり、両面に細毛がある。葉柄は長さ1〜2cm。
花序は短くややまばらに唇形花を数花つけ、花冠は青紫色、長さ2〜2.5cm、基部で折れ曲がって直角に立つ。萼は長さ2.5〜3mmで腺毛がある。
- 分布・生育地 :
本州 (国外:日本固有) 丘陵地の林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
2016年5月28日 広島県庄原市 中上、中下花序、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
丘陵地の林下、細い水路に沿って点々とこの花が生えていた。
東日本にも分布しているというもののほとんど見ることのない本種、中国地方には比較的多いと聞き、メインの目的の一つとして広島県を訪れた。
タツナミソウの仲間はどれもよく似ていて区別が難しいので、事前に図鑑などで調べ、茎の稜上に上向きの細い毛があり、葉が広卵形〜卵心形でやや小振りなどの知識を持って臨んだ。
最初の印象は花が少ないということで、これも特徴の一つのようだ。
同じ日に見たデワノタツナミソウに比べると、茎の毛は確かに細くて短く、上向きだった。
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