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- 科名・属名 : シソ科 トウバナ属
注.APG分類では、和名表記はクルマバナ属、学名(C. chinense subsp. glabrescens)
- 特徴 :
草丈20〜80cmの多年草。
茎は基部で斜上するか少し這い、しばしば株立ちとなり、四角形で無毛か稜角上に疎らに毛がある。
葉は対生、葉身は卵形〜円形、長さ2〜5cm、幅1.5〜3cm。先は鈍頭、基部は円形、縁に鈍い鋸歯がある。葉柄は長さ5〜8mm。
花は輪散花序となって多数つく。花冠は唇形で紅紫色、長さ6〜8mm、下唇の中央裂片は幅より長さが短い。萼は筒状で唇形、上唇は浅く3裂、下唇はやや深く2裂する。小苞は萼より短い。萼や小苞、花序軸に腺毛がある。雄しべは4個、下側の2個は少し長い。
果実(分果)は倒卵円形で平滑。
オキナワクルマバナの亜種で、全体に毛が少なく、小苞が萼より短いことが異なる。
別名 アオミヤマトウバナ
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東部)) 谷間の林縁などやや暗く湿った場所
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年8月7日 静岡県熱海市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
この仲間は似たものが多く、以前本種と判断していた花は、よく調べると違っていた。
花仲間に教えられた自生地は、過去に何度も訪れていた場所だったが、花期ではないときが多く見つけきれていなかった。
多分花期はこの頃だろうと8月初め訪れると、林縁に数多くの個体が花をつけていて、これが以前どうして気がつかなかったのかと思った。
真夏の1日、滴る汗を拭いながら似た種との違いである毛の少なさや、萼より小苞が短い点などしっかり撮影した。
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