ベニバナノツクバネウツギ(紅花の衝羽根空木)

Abelia spathulata var. sanguinea


ベニバナノツクバネウツギ1

  • 科名・属名 : スイカズラ科 ツクバネウツギ属

  • 特徴 :
     高さ1.5〜2mの落葉低木。
     枝はよく分枝し、樹皮は灰白色〜灰褐色。
     葉は対生し、広卵形〜長楕円状卵形で、長さ3〜5cm。先は急に細くなり、基部はくさび形か円形、縁に粗い鋸歯がある。
     花は新枝の先に2個つき、濃紅色〜淡紅色。花冠は鐘状漏斗形で、長さ1.5〜2.5cm、先は2唇状で上唇は2裂、下唇は3裂する。下唇の内側には橙色の網状紋がある。萼は基部まで5裂し、萼片は長楕円形でしばしば赤みを帯びる。
     果実(痩果)は線形で、長さ8〜14mm。
     別名 ベニコツクバネ

  • 分布・生育地 :
     本州(関東〜中部地方) (国外:日本固有)
     山地

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     1998年5月31日  群馬県赤城山
     中 2016年6月11日  山梨県三ツ峠
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ツクバネウツギの変種で、花の色が濃紅色(〜淡紅色)であることが違いとされている。
     母種に比べ、比較的標高の高い場所(1,000〜2,000m)に生育し、この写真を写した赤城山でも外輪山の林縁に咲いていた。
     名前のよく似たベニバナコツクバネウツギという花があるが、色も濃紅色でなく萼片が5裂しないので見分けられる。

  • 葉

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ベニバナノツクバネウツギ2

花