ハクサンボク(白山木)


ハクサンボク

  • 科名・属名 : スイカズラ科 ガマズミ属
     注.APG分類ではレンプクソウ科(ADOXACEAE)

  • 特徴 :
     高さ2〜6mの常緑低〜高木。
     枝はよく分枝して、樹皮は灰黒色。
     葉は対生し、葉身は菱状倒卵形〜菱状卵形(〜卵形)で、長さ5〜20cm、幅4〜15cm。表面は光沢があり、縁は上部だけに粗い鋸歯がある。
     花は枝先に径6〜15cmの散房花序となり、多数の白い花をつける。花冠は車状で径5〜8mm、先は5深裂して平開する。
     果実(核果)は楕円形で長さ7〜9mm、赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆、山口県)、九州、沖縄 (国外:日本固有)
     沿海地の林内

  • 花期 :   2〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2006年3月22日  沖縄県石垣島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序 2017年3月16日  沖縄県国頭郡
     中下・花    同  上
     左下・果実 2012年11月6日  鹿児島県南さつま市
     右下・葉 2017年3月16日  沖縄県国頭郡

  • 撮影記 :
     本州でも伊豆半島や伊豆諸島の海岸林で見られるが、何といってもよく目にするのは九州や沖縄である。
     まだ花もそう多くない2〜3月、沖縄では海岸だけでなく結構標高のある林道沿いでも点々とこの白い花が咲いているのを見かける。
     1年中花のある沖縄でも、さすがにこの時期の花は限られた種類で、ついカメラを向けてしまう。
     果実(核果)の時期には赤い実が多くてわかりにくいが、葉に光沢があるのでよく似たガマズミの果実と区別できる。

  • 葉

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花序

花

果実