ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)

Abelia × grandiflora


ハナツクバネウツギ

  • 科名・属名 : スイカズラ科 ツクバネウツギ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの半常緑低木。園芸逸出。
     シナツクバネウツギとユニルローラの交配種。
     枝はよく分枝する。
     葉は対生、葉身は卵形〜楕円形、長さ3〜5cm、幅1〜2cm。先は尖り、縁には粗い鋸歯がある。表面は光沢があり、裏面の主脈と主脈の両側に白色の短い開出毛が生え、冬でも落葉しない。
     花は枝先や葉腋から円錐花序を出し、長さ1.5〜2cmの花を多数つける。花冠は漏斗形、白色で紅色を帯びるものが多く、下唇の内面に網状紋はない。萼は基部まで2〜5裂する。
     果実は結実しない。

  • 分布・生育地 :
     植栽品が稀に逸出 
     道端、荒地

  • 花期 :   6〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2021年9月12日  神奈川県川崎市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     秋の花の撮影に多摩川の河川敷を歩いていると、ひとかたまりになったこの花が咲いていた。
     多摩川の河川敷に1株だけというのは植栽ではなく、捨てられたものが根付いたものだろうが、私の考える野生という条件に一応合致するので撮影した。
     これまで、庭の生垣や道路の分離帯などに植えられているのをよく見かけていたが、まさかこの花にカメラを向けることがあるとは思いもしなかった。
     ツクバネウツギの仲間であるが、花の下唇に網状紋はないことが異なる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

花(側面)・萼