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- 科名・属名 : スイカズラ科 タニウツギ属
- 特徴 :
高さ3〜5mの落葉低木。
枝はよく分枝し、若枝には斜上または伏した毛がある。
葉は対生、葉身は楕円形〜広楕円形で、長さ4〜12cm、幅2〜6cm。先端は急に尖り、縁には細かい鋸歯があり、両面とも有毛。葉柄は長さ9〜12mmで、斜上または伏した毛が密生する。
花は枝先や葉腋に2〜3個ずつつき、初め白っぽいが後に紅紫色に変わる(初めから濃紅紫色のものもある)。花冠は漏斗形で長さ2.5〜3.5cm、上部は5裂し、外面には斜上する毛が密生する。
果実(刮ハ)は円筒形で、長さ1.8〜2.7cm、熟すと裂開する。
- 分布・生育地 :
九州 (国外:日本固有) 山地
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年5月31日 大分県別府市 中上・全体2 同 上 中中・全体3 2022年4月25日 大分県佐伯市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 同 上 左下・花2 2013年5月31日 大分県別府市 右上・葉(表) 2022年4月25日 大分県佐伯市 右中・葉(裏) 同 上 右下・葉柄 2013年5月31日 大分県別府市
- 撮影記 :
ウツギの仲間は似ているものが多く区別が難しいが、この花は葉や茎、子房や花冠に斜上または伏した毛があり、特に葉柄が長く毛が密生することが特徴で、よく似たヤブウツギは開出する毛が生え、葉柄が短い。
九州では珍しい花ではないにもかかわらず未撮影になっていたため、今回は目的の一つに入れていた。
湯布院の高原、草地や林の縁で数多くの花に出会い、「斜上または伏した毛」という特徴をしっかり撮影した。
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