ヤブウツギ(藪空木)

Weigela floribunda


ヤブウツギ1

  • 科名・属名 : スイカズラ科 タニウツギ属

  • 特徴 :
     高さ2〜4mの落葉低木。
     樹皮は灰褐色〜灰黒色で、縦に裂けてはがれる。
     葉は対生、葉身は楕円形〜卵状長楕円形、長さ5〜12cm、幅3〜6cm。先は尾状尖り、基部は広いくさび形、両面有毛で特に裏面脈上に開出毛が多い。葉柄は長さ2〜5mm、開出毛がある。
     花は枝先や葉腋に2〜3個ずつつく。花冠は漏斗状鐘形、長さ2.5〜4cm、濃紅色〜暗紅紫色で内面は色が濃く、外面は有毛、花筒は上に向かって次第に広がり、先端部で径6〜9mm、先は5裂し、裂片は広卵形、長さ6〜9mm。萼裂片は長さ3〜15mm、開出毛がある。
     果実(刮ハ)は円筒形で、長さ1.7〜2.5cm、径2〜3mm、わずかに湾曲し、毛がある。
     花の白いものがあり、
     シロバナヤブウツギ(f. leucantha)(右下の写真)という。

  • 分布・生育地 :
     本州(東京都以西の太平洋側〜山口県)、四国 (国外;日本固有)
     山地の日当りのいい林縁

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年5月6日  愛知県新城市
     中上・全体2 2009年5月31日  徳島県名東郡
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花    同  上
     右下・シロバナ 2008年6月28日  山梨県甲州市
     (右下は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     徳島県のある高原、春先は多くの希少種が見られる山で、何度か訪れた。
     春の花が終わった後はなかなか訪れる機会がなかったが、久し振りに立ち寄ってみた。
     ツツジ類の花のほか、コツクバネウツギやこの花などのスイカズラ科の花も見られた。
     ただ、日差しを遮る雲ひとつない好天で、コントラストの強い写真になってしまった。
     後日、愛知県でやっと撮り直しができた。

  • シロバナヤブウツギ

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ヤブウツギ2

花