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- 科名・属名 : タヌキモ科 タヌキモ属
- 特徴 :
浅い古池に生える多年草。食虫植物。
草丈(花茎の高さ)10cmの1年草。
茎は細く水底を這い、所々で泥中に地中葉を出して固定する。
葉は水中葉と地中葉があり、水中葉は3〜4回分岐し、まばらに捕虫嚢をつけ、裂片には鋸歯はなく、先には1〜3本の刺がある。地中葉にも捕虫嚢をつける。
花は高さ10cm程度の花軸の先にごく稀に数個つき、黄緑色で径約8mm。萼は長さ約2mm、距は短く円錐状で下を向く。花柄は4〜5mm、花後も下垂しない。
果実(刮ハ)は萼より短くて包まれる。越冬芽を作って本体は枯れる。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:千島) 浅い池沼
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年7月31日 広島県 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
タヌキモ類はどれもよく似ていて区別が難しいが、花色が唯一黄色ではなく黄緑色〜黄白色なので花で見分けられる。
しかし、図鑑にも「ごく稀に花をつける」とあるように、生育していても花を見ることはなかった。
何とか花を見たいと、兵庫や新潟、広島などこの花を見るために何ヶ所も古池を廻った。
やっとこの年、広島県の小さな浅い池で黄白色のこの花に出会えた。
いくつかの花が点々と咲いていたが、やはり花つきは悪く2花を同時に画面に収められるようなことはなかった。
生態的に良く似たコタヌキモが地中葉にしか捕虫嚢をつけないのに対し、右下の写真のようにこの花は水中葉にもつく。
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