|
- 科名・属名 : タヌキモ科 タヌキモ属
- 特徴 :
浅い古池に生える多年草。食虫植物。
茎は細く水底を這い、所々で泥中に地中葉を出して固定する。
葉は水中葉と地中葉があり、水中葉は3〜4回分岐し、裂片には小さな鋸歯がある。地中葉は小さな葉がつき、地中葉だけに捕虫嚢をつける。
花は葉腋から伸びた長さ5〜15cmの花軸の先に1〜5個つき、花冠は黄色、横向きで径1.2〜1.5cm。花柄は長さ7〜10mm、萼は長さ約3mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州 (国外:千島、朝鮮など北半球に広く分布) 浅い池沼や溝
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年7月31日 広島県東広島市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
山中の谷間に残る小さな湿地、草を掻き分け湿地に足をとられながら進む。草叢が切れた所に小さな開水面が見えた。
よく見ると開水面(といっても水の深さは5cm程度、ほとんど泥地状態)の中に小さな黄色のタヌキモの花が咲き残っていた。
6月に満開だったと聞いていたのでもう無理かと思っていたが、運良く2株ほど花をつけていた。
図鑑ではヒメタヌキモに似て(とは言うがもともと花色が違う)水中葉に捕虫嚢がつかず、裂片の縁に鋸歯があるのが違いとされている。
1株だけ泥中から取り出し、水中葉や地中葉とそこに着いた捕虫嚢を撮影した。
同じ科の仲間の花
|