コウシンソウ(庚申草)

Pinguicula ramosa


コウシンソウ

  • 科名・属名
  • : タヌキモ科 ムシトリスミレ属

  • 特徴

  •  草丈3〜8cmの多年草。食虫植物。
     葉は小さく、長さ7〜15mm、短い葉柄があり、葉の上面には多数の腺毛がある。
     花茎はふつう1本で、しばしば下部で二又に分枝し、花茎の先に1個、淡紫色のムシトリスミレによく似た花をつける。
     花後、花茎は伸長して反り返り、後の岩肌に種子をつける。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方北部) 湿った岩壁

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1984年6月24日 栃木県庚申山
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  湿った急な岩壁に咲くこの花を見たくて、発見地の庚申山に出かけた。
     この花の咲くのは梅雨時、しかも急峻な岩壁にしか咲かないと書かれていたが、その通りで、急な崖を横切る登山道は雨で滑りやすく、何度も引き返そうかと思った。
     やっとそれらしき湿った岩壁のあるところまでたどり着き、上を見上げるとこの花が咲いていた。恐ろしさを忘れ這い上がって撮影した。
     撮影し終えて、帰りは一層滑りやすい危険箇所を無事通り過ぎると、どっと力が抜けた。
     ムシトリスミレによく似ているが、花茎が分枝するものがあり、葉にも短い葉柄のあるところが違う。

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花アップ