ムシトリスミレ(虫取菫)

Pinguicula vulgaris var. macroceras


ムシトリスミレ

  • 科名・属名
  • : タヌキモ科 ムシトリスミレ属

  • 特徴

  •  草丈5〜15cmの多年草。食虫植物。
     数枚の柄のない淡緑色の葉をロゼット状につける。葉の長さは3〜5cm、長楕円形で上面に腺毛がある。
     ロゼットになった葉の中心部から1〜3本の花茎を出し、花茎は分枝しない。
     花茎の先にスミレによく似た青紫色〜紫色の花をつける。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方以北)、四国
     高山帯〜亜高山帯の湿り気のある所

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1981年7月12日 長野県白馬岳

  • 撮影記

  •  少し内側にまくれあがった葉の上面に腺毛が密生し、そこから出る粘液で虫を捕らえることと、花がスミレに似ていることからこの和名が付けられている。
     栄養が取れるほど虫が捕れるのかと、いつも注意してみているものの、虫を捕えていることは少ない。
     まわりに見える葉はウラシマツツジやイワウメで、こんな高山帯で見るスミレのような可愛い花が食虫植物とはとても思えない。

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