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- 科名・属名 : ツツジ科 イワナンテン属
注.ハナヒリノキ属(Eubotryoides)の考え方もあり。
- 特徴 :
高さ0.5〜1.5mの落葉低木。
葉は互生し、葉身が卵円形〜広楕円形、長さ4〜10cm、幅2.5〜7cm。先は短く尖り、基部は円形〜浅心形、縁には微小な鋸歯がある。両面とも無毛か毛を散生し、裏面は白色を帯びる。
ハナヒリノキの変種で、葉が大きくて幅が広くて卵円形〜広楕円形、裏が白色を帯びるのが特徴とされる。
花は新枝の先に長さ5〜15cmの総状花序を出し、多数の花を下向きにつける。花冠は緑白色、壷形で長さ約4mm、先は5浅裂し、裂片は反曲する。花序の軸は無毛。
果実(刮ハ)は扁球形で上向きにつき、径4〜5mm、熟すと5裂する。
別名 ヒロハハナヒリノキ
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(山形、宮城県以北) (国外:日本固有) 山地の日当たりのいい低木林内、岩地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1992年7月11日 北海道知床山系 中上・全体2 2014年7月9日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 同 上 中下・花2 2014年8月19日 岩手県早池峰山 左下・果実 2014年7月9日 北海道知床山系 右上・葉(表)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
花仲間数人とシレトコスミレを目指して登った知床山系の山、その日は体調が悪かったのできつい登りは無理とあきらめ、一人先に戻ることにした。
一人になると所々でヒグマの雰囲気を強く感じ、何となく落ち着かない。事実、後で下山した仲間は親子連れヒグマに遭遇した登山者と出会った。
登りは先を急いでいたが、ゆっくり歩いて下ると色々な花が目に入ってくる。
この花もその一つで、20年以上前も全体は写していたが、今回は細部までしっかり撮影した。
エゾ(蝦夷)と名付けられているが東北の山にもあり、早池峰山の山頂付近の岩場でも花を見かけた。
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