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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ0.5〜3mの常緑低木。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜狭長楕円形、長さ6〜15cm、幅2.5〜5cm。先は鈍形か丸く、基部は円形か浅い心形。質は厚い革質、葉の縁はしばしば裏面に巻き込み、裏面には褐色の綿毛が密生する。葉柄は0.5〜2cm。
花は枝先に5〜15個集まってつき、花冠は漏斗状鐘形、白色またはわずかに紅色を帯び、径3〜6cm。5中裂し、上側の裂片の内側に淡黄緑色の斑点がある。雄しべは10本、花糸の下半部に短毛が密生し、子房は有毛。花柄は長さ1.5〜3cm。
果実(刮ハ)は円柱形、長さ1.5〜2cm、褐色の短毛がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中北部)、四国(石鎚山) (国外:朝鮮北部) 亜高山〜高山帯の針葉樹林内
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1981年7月12日 長野県白馬岳 中上・全体2 1980年7月30日 北海道アポイ岳 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中左・花 1978年7月28日 秋田県駒ケ岳 左下・果実 2018年8月4日 福島県吾妻山 右上・葉(表) 2015年7月13日 群馬県至仏山 右下・葉(裏) 2018年8月4日 福島県吾妻山
- 撮影記 :
シャクナゲ(石楠花)の仲間は低山地にも分布し、その派手さと美しさで花時には観光名所として多くの人を集める。
高山系のシャクナゲは大きく分けてキバナシャクナゲと本種の2つで、この花の方が標高的にはやや低い所に生育し、針葉樹の樹林下で見かけることが多い。
また、一般的なシャクナゲは淡紅色〜紅色を帯びるものが多いが、日本の高山系のシャクナゲは、淡い黄色や白色と地味で、花つきも今ひとつといった感じであるが、逆にその姿に清楚な美しさを感じる。
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