ヒメクロマメノキ(姫黒豆の木)

Vaccinaium uliginosum var. alpinum


ヒメクロマメノキ1(赤花)

  • 科名・属名 : ツツジ科 スノキ属

  • 特徴 :
     高さ10〜30cmの落葉小低木。
     幹はよく分枝して横に広がり、枝に稜角はなく断面は円い。
     葉は互生、葉身は倒卵形、長さ1.5〜2.5cm、幅約1cm。先は鈍形、縁は全縁。質は厚い紙質、光沢がなく、裏面は白っぽく、網状の脈が隆起する。
     花は前年枝の先に1〜3個つき、花冠は白色〜紅色、壷形で長さ約4mm、先は5浅裂し、裂片は反り返る。
     果実(液果)は球形、径約8mm、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北) (国外:朝鮮(北部)、ウスリー、サハリン、カムチャッカ、北アメリカ)
     高山の湿地、礫地、低木林内

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1(紅色) 1979年7月20日  北海道大雪山
     中・全体2(白色) 1979年7月19日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2011年7月25日  山梨県南アルプス
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     高山の湿地や礫地に生え、本州(中部地方以北)〜北海道に分布している。
     よく似たクロマメノキの木に比べ大きいものでも20〜30cm程度と丈が低いことや、葉や花も小さい。
     以前はクロマメノキと同じような分布をしているとされていたが、最近ではクロマメノキは本州だけの分布とされている。
     従って北海道で見られるこの手の花は全て本種ということになる。
     写真の多くは以前大雪山で撮影したものだが、白色の花だけでなく紅色の花の木も見られた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヒメクロマメノキ2(白花)

花