イワナシ(岩梨)

Epigaea asiatica


イワナシ

  • 科名・属名
  • : ツツジ科 イワナシ属

  • 特徴

  •  長さ10〜25cmの常緑の小低木。
     茎は地上を這って広がり、赤褐色の粗い長毛が生える。
     葉は互生し、卵形で長さ4〜10cm、幅2〜4cm。やや革質で先は尖り、縁に粗い毛がある。
     花は枝先に総状花序に3〜8個つき、花冠は淡紅色、筒状で長さ約1cm、先は広がって5裂する。
     果実は扁球形、径約1cm、緑色または赤褐色で梨のような味がする。

  • 分布・生育地

  •  北海道(西南部)〜本州(主に日本海側)
     亜高山帯の林縁

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年6月5日 長野県下高井郡
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  雪が溶けたばかりのまだ黒い地肌が目立つ林道の法面、雪に押しつぶされていた大きな葉陰からオオイワカガミが派手な花を上げ、負けじとこの花も淡いピンクの花を付けていた。
     目を上げると、ブナ林はまだ残雪の中、刻々と濃淡の変わるガスを通して梢の淡い新緑が浮かんでは消える。そんな幻想的な光景を写し撮ろうと多くのカメラマンが訪れていた。
     秋に熟す果実の味が梨に似ていることから名づけられているが、まだ口にしたことはない。

    同じ科の仲間の花
花アップ