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- 科名・属名 : ツツジ科 イソツツジ属
注。APG分類Vでは、ツツジ属で学名(Rhododendron diversipilosum)
- 特徴 :
高さ30〜80cmの常緑小低木。
よく枝分かれし、こんもりした樹形となる。若枝には赤褐色の長毛が密生する。
葉は互生し、枝先に集まってつき、葉身は長楕円形〜狭長楕円形、長さ3〜5cm、幅0.5〜1.2cm。先は短く尖って先端に線状突起があり、基部は鋭形、縁はやや内側に巻く。質は革質で厚く、表面は無毛で裏面は褐色の長毛と白色の短毛があるが、褐色の長毛が多い。
花は枝先に散房花序となり、花冠は白色で径約1cm、花弁は楕円形で先は5深裂する。雄しべは10本、花冠から突き出る。花柄は長さ1〜1.5cm。
果実(刮ハ)は楕円形で長さ約3mm。
APG分類Vでは、イソツツジとされる「葉裏の褐色の毛が主脈だけで、裏面全体に白色の毛の多いタイプ」と同一とし分けていない。
- 分布・生育地 :
北海道 (国外:サハリン、千島列島) 低地の湿原〜高山帯の日当たりのいい礫地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1990年6月24日 北海道霧多布湿原 中・全体2 1979年7月19日 北海道大雪山 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2014年7月9日 北海道知床半島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
初めてこの花に出会ったの大雪山の礫地だった。色とりどりの高山植物が咲き乱れる中、白色の花が群生していた。
その後、礫地だけでなく湿原のような場所にも生えているのにも出会った。
イソツツジによく似ているが、イソツツジの葉裏には褐色の長毛より白色の短軟毛が多く密生するため白く見えるのに対し、本種では褐色の毛が多いのが違いとされている。
ここでは変種という考え方に沿ったが、特徴の欄にも記しているように、APG分類Vではイソツツジと同一種とされている。
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