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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ1.5〜2mの落葉低木。
若枝には毛がある。
葉は3個輪生し、葉身は菱形〜広菱形でやや小さく、中部が最も幅が広くて、長さ1.5〜4cm、幅1.2〜3cm。先は鈍いかやや尖り、基部は広いくさび形で全縁。表面は初め毛があるが後無毛、裏面は全面に淡褐色の伏毛があり、特に脈に沿って多い。葉柄には淡褐色の毛が密生する。
花は枝先に1〜3個つけ、花冠は紅紫色、漏斗形で径約2.5cm、先は深く5裂する。花冠上側内面に濃色の斑点はない。花糸と花柱は無毛。子房には白い長毛が密生する。花柄には斜上する長い毛が密生する。
果実(刮ハ)は歪んだ円筒形で、長さ13〜17mm、あまり湾曲しない。
- 分布・生育地 :
九州(宮崎・鹿児島県)(国外:日本固有) 標高800〜1100mの山地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年5月3日 鹿児島県霧島山系 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
GWの霧島山、コロナ騒ぎで観光客は少ないかと思ったら大外れ、霧島スカイラインは大渋滞で駐車場だけでなく、道路際にも多くの車が止めれていた。
目的のノカイドウというと、今年は開花が早くもう全く花は残っていないとのこと、すぐにあきらめて他の花を捜すことにした。
この花も目的の一つだったが、咲いているピンクのツツジはミヤマキリシマばかり、しかも多く見られるという登山道は噴火の関係で立入禁止でどうしようもない。
あきらめかけた時、道端で咲いているピンクのツツジが目に入り車を止めて近づくと、少し遅めだったがこの花だった。
和名のように霧島山に多く、高隈山にも分布しているサイゴクミツバツツジの変種で、葉が小さく、若枝や葉柄、花柄に毛が多いことが特徴である。
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