コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)

Menziesia pentandra


コヨウラクツツジ1

  • 科名・属名 : ツツジ科 ヨウラクツツジ属
     注.APG分類ではツツジ属、学名(Rhododendron pentandrum)

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     葉は互生し、葉身は長楕円形、長さ1.5〜5cm、幅1〜2.5cm。先は尖り、基部は鋭形、全縁。表面と縁に粗い毛が散生し、裏面は脈上だけに粗い毛が散生する。葉柄は長さ2〜4mm、粗い毛が散生する。
     花は枝先に3〜6個が束生状につける。花冠は歪んだ壷形、暗赤褐色、長さ5〜6mm、先は5裂し、外面は無毛で先の方だけ微毛があり、内面は短毛が密生する。雄しべは5本、花糸は無毛、子房には白色の短毛と腺毛がある。萼は浅い皿形で3〜5裂し、縁に腺毛がある。花柄は10〜20mm、開出する腺毛が散生する。
     果実(刮ハ)は球形〜広楕円形で腺毛があり、長さ3〜4mm、5裂する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:南千島、サハリン)
     深山の林縁、林内、岩地

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年6月26日  岩手県早池峰山
     中・全体2 1986年6月29日  北海道夕張岳
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 2005年6月26日  岩手県早池峰山

  • 撮影記 :
     前日の秋田駒ケ岳は晴れ時々ガスで風も強かったが、今日は青空が広がる梅雨の晴れ間、2十数年振りの早池峰山はすっかり様変わりしていた。
     期待を胸に登り始めると、登山道際に林縁でこの花を見つけた。これも3十年振りくらいの出会いだった。
     中々の出足だったが、目的のヒメコザクラの花は全く姿を見ない。終わっているようだ。通りがかった監視員の方に聞くと、もう1週間以上前に終わったとのこと。
     毎年見てるとあまり感じないが、久し振りに訪れると季節の進みが昔に比べ確実に速くなっているのを感じる。地球温暖化の影響を実感させられた。

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花