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 科名・属名 : ツツジ科 ミヤマホツツジ属注.APG分類では、ホツツジ属(Elliottia)に分類
 特徴 :高さ30〜50cmの落葉小低木。
 枝はよく分枝して鈍い稜があり、若枝は無毛。樹皮は縦に細い割れ目が入る。
 葉は互生し、枝先に集まってつき、葉身は倒卵形、長さ1〜5cm、幅0.7〜2cm。先は円く、基部はくさび形で次第に狭くなって葉柄に流れ、縁は全縁で短毛がある。両面とも無毛。葉柄は長さ1〜2mm。
 花は枝先に長さ3〜10cmの総状花序になって3〜20この花をつける。花冠は緑白色で赤味を帯び、3裂して先は強く反り返り、裂片は長楕円形で長さ8〜10mm。雄しべは6個、花柱は花の外へ長く突き出、上方向に大きく曲がる。苞葉は葉状で長さ3〜10mm、萼片は狭長楕円形で5深裂し、先は鈍く、長さ3〜6mm。
 果実(刮ハ)は扁球形で径5〜6mm、熟すと3裂し、基部に柄はない。
 分布・生育地 :北海道〜本州(中北部) (国外:日本固有)
 亜高山帯の林縁、高山帯の低木林内
 花期 :   7〜8月
 撮影月日・場所 :上・全体1 1985年8月5日  長野県高峰高原
 (上は拡大写真あり、写真をクリック)
 中・花序 1976年8月26日  群馬県至仏山
 左下・花 2018年7月19日  長野県栂池高原
 右下・葉    同  上
 撮影記 :亜高山の登山道脇の低木林の中や林縁などでこの花が咲いているのに出会う。
 よく見ると花柱が大きく反り返っていることが写真でもわかる。
 これは奇形花ではなくこの花の特徴で、よく似たホツツジとの違いの一つである。
 他にも、花が総状花序になること、葉先が円く尖らないことなどがホツツジと異なる。
 こういう小さな点を見分けられ、名前が特定できるようになると、花見行も一層面白くなる。
  
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