ミヤマエゾクロウスゴ(深山蝦夷黒臼子)

vaccinium ovalifolium var. alpinum


ミヤマエゾクロウスゴ

  • 科名・属名 : ツツジ科 スノキ属

  • 特徴 :
     高さ10〜20cmの落葉小低木。
     幹の基部は横に這い、上部は斜上する。
     葉は互生、葉身は卵円形、長さ1〜2cm、幅0.8〜1.8cmと小さい。先は円く、下部の縁に3〜5個の微小な鋸歯がある。
     花は新枝の葉腋に1個つき、花冠は壷形、緑白色で赤味を帯び、長さ約5mm、先は浅く5裂し、反り返る。
     果実(液果)は球形で黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     北海道(大雪山、日高山脈) (国外:日本固有?)
     高山の雪田周辺

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1979年7月21日  北海道大雪山
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花    同  上

  • 撮影記 :
     初めて訪れた大雪山、本州の高山のお花畑と全く異なるスケールの大きさに圧倒された。
     咲いている花もアルプスと共通なものもあるが、多くがここでしか見られない花で、次から次に出てくる初見の花にただただ感動だった。
     花も驚いたが、7月の半ばというのに、朝山小屋の前の水溜りに氷が張っているのにも驚かされた。
     この花は雪田際の小低木の中、まだ葉が十分開ききらない状態で花を咲かせていた。
     母種のクロウスゴに比べると、高さが低くて基部は地を這い、葉が卵円形で小さいことが特徴とされている。

  • 同じ科の仲間の花
花