ナガバツガザクラ(長葉栂桜)

Phyllodoce nipponica subsp. tsugifolia


ナガバツガザクラ

  • 科名・属名
  • : ツツジ科 ツガザクラ属

  • 特徴

  •  高さ10〜20cmの常緑の小低木。
     葉は線形で、長さ7〜12mm、幅約1.5mmとツガザクラの5〜8mmと比べて長い。葉の縁には細かい鋸歯がある。
     花は枝先に2〜6個横向きにつき、花冠は白色、鐘形で長さ4〜5mm、先は浅く5裂する。花柄は長さ2.5〜3cmとツガザクラより長い。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(東北地方中北部)
     高山の雪渓脇の湿った草地

  • 花期
  • : 7月

  • 撮影月日・場所

  •  1985年7月7日 北海道夕張岳
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  ツガザクラによく似ていて葉の長さが少し長いのが違いとされている。
     現地で葉の長さを比較できないが、生育地が東北地方中部の高山より北となっているので、生育地で判断するのが簡単だ。
     この花は営林署のHさんの案内で、普通なら絶対に行けないような夕張岳の岩場で見かけたものである。
     夕張岳は、蛇紋岩地で固有植物の多い山であるが、それ以外の場所にも多くの種類の花が咲いていた。

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花アップ