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- 科名・属名 : ツツジ科 ツガザクラ属
注.APG分類では、学名(P. nipponica subsp. nipponica)
- 特徴 :
高さ5〜20cmの常緑小低木。
葉は線形、長さ4〜7mm、幅約1.5mm。縁に細かい鋸歯があり、裏面中脈に白い毛が生える条がある。
花は枝先に2〜6個横向きにつく。、花冠は白色〜淡紅色、鐘形で先は浅く5裂し、長さ4〜5mm、幅3〜4mm。萼片は卵形から広披針形で紅紫色、長さ1.5〜2mmと花冠よりずっと短く、背面は無毛。花糸は無毛。
果実(刮ハ)は扁球形、径約3mm。
- 分布・生育地 :
本州(東北地方南部〜中部地方、奈良、鳥取県)、四国(愛媛県) (国外;日本固有) 亜高山帯〜高山帯の岩場
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1981年7月5日 山梨県北岳 中上・全体2 1981年7月12日 長野県白馬岳 中下・花3 1981年7月5日 山梨県北岳 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1980年8月2日 長野県白馬岳 右下・葉 1981年7月12日 同 上
- 撮影記 :
ツガ(栂)によく似た葉と白い花弁の先にほんのりピンクを散らした様子をサクラ(桜)に見立てて和名が付けられている。
花期も比較的早く、キタダケソウを求めて7月の初めに上った北岳では、岩間でもう満開の花が見られた。
遠く鳥取の大山や愛媛の赤石山系にも隔離分布しているが、中部地方から東北地方南部にかけて多く見られる花である。
なお、東北地方北部〜北海道にかけての高山では、よく似たナガバツガザクラが分布している。
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