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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ0.5〜2mの半落葉低木。
ヤマツツジの変種で、伊豆諸島や伊豆半島(南部)に分布する。
葉は互生し、春葉と夏葉の別があり、春葉の葉身は倒卵状楕円形〜楕円形、長さ2〜4、幅0.6〜1.5cm。大きくて質はやや厚く、先は尖り、両面に伏毛が密生する。夏葉は狭倒披針形、長さ1〜3cm、幅0.3〜1.2cm。先は鈍くて先端に小さな突起があり、質はやや革質、濃緑色で光沢があり、冬も残る。
花は枝先につき、1個の花芽から1〜3個咲き、花冠は紅紫色〜朱色、径1〜4cmでやや肉質。雄しべは5本、花糸に粒状の毛があり、花柱は無毛、子房は長毛が密生する。
果実(刮ハ)は長卵形、長さ8〜17mm。
- 分布・生育地 :
伊豆七島、本州(伊豆半島南部) (国外:日本固有) 山地
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年5月3日 東京都神津島 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
ヤマツツジの変種は何種類か知られているが、この種は伊豆諸島中心に分布し、違いは葉が大きくて厚く光沢があること、果実(刮ハ)が大きいこととされている。
伊豆七島神津島の天上山は、火山の急斜面を縫うように登山道がつけられ、その斜面にこの花が群落を作っている。
訪れたのはGWだったが、急斜面の風衝草原に背丈の割には大きな花をつけたこのツツジが点々と咲いていた。
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