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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ2〜3mの常緑低木。
葉は互生し、枝先に集まり、葉身は長楕円形〜楕円形で、長さ10〜14cm、幅2〜4cm。縁はやや反り返り、裏面には淡褐色の綿毛状の毛が密生する。
花は枝先に総状花序となって5〜12個の集まってつき、蕾のときは先が鮮やかな淡紅色を帯びているが、開花すると白色になる。花冠は直径4〜5cmの下部がふくらんだ鐘形で、先は1/3程度まで5裂する。
ヤクシマシャクナゲは、本種の高所風衝地に適応した矮小型とされ、丈が低く花や葉が小さい。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島) (国外:日本固有) 標高1000〜1600mの山地林内
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
2006年5月29日 鹿児島県屋久島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・花 同 上
- 撮影記 :
5月下旬から6月初め、ヤクシマシャクナゲを目的に宮之浦岳に登ると、1000mを超えた辺りから常緑樹の林の中に点々とシャクナゲの花が咲いているのに気がつく。
ポスターなどで見るヤクシマシャクナゲは、背の低いササ原や潅木の間に点々と咲く低木のイメージがあるので、林下でしかも下から見上げる花には違和感がある。
これは屋久島の標高1000〜1600mあたりの林内に生えるオオヤクシマシャクナゲと呼ばれる花で、これの矮小化したものがヤクシマシャクナゲとされているが、中間タイプと思われるものもよく見る。
本種は一つ一つの花は大きく見事だが、樹の間に点々と咲くので全体を見栄えよく撮るのは難しい。
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