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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ1〜3mの常緑低木。
若柄には腺毛と扁平な剛毛が混生する。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜狭長楕円形、長さ2〜6cm、幅1〜1.5cm。先は鋭形、基部も鋭形、縁には伏した長毛が生える。質は厚くやや革質、両面に長い剛毛が生え、裏面脈上には特に多い。
花は枝先に1〜3個つき、花冠は漏斗形、径5〜6cm、赤色〜朱赤色で上面内側に濃色の斑点があり、深く5裂する。萼は披針形〜披針状長楕円形で先が尖り、外面や縁に開出する腺毛がある。雄しべは10本、花糸の下半部には短毛が散生し、花柱は長さ約5cm、無毛か基部に腺毛が散生する。花柄は長さ1〜2cm、腺毛があり時に扁平な剛毛が混じる。
果実(刮ハ)は長卵形で長さ7〜10mm、長毛と腺毛が散生する。
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣、西表島) (国外:日本固有) 川岸の岩場、林縁
- 花期 : 3〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年2月17日 沖縄県西表島 中上・全体2 2004年4月10日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2017年9月4日 同 上 左下・子房、花柱、右上・萼、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
早春の西表島、ハブに気をつけながら渓流沿いの滑りやすい岩場や山道を進むと、沢沿いの岩場の上や林縁に赤色のツツジが咲いているのが目に入る。
花は比較的大きく、緑一色の中で真赤な花はよく目立つ。
南の島にはツツジの仲間は種類が少なく、西表島でも朱赤色の花をつける種は他にタイワンヤマツツジの1種しかなく、自生する環境も異なっている。
萼の写真で分かるように萼や花柄、若枝などには腺毛が多く、触ると非常にベタつく。
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