|
- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ3蚊等mの落葉小高木。
樹皮は灰黒褐色で老木では亀甲状に剥れる。若い枝は赤褐色で無毛。
葉は枝先に5個輪生し、葉身は菱形〜卵状菱形、長さ2〜5cm、幅1.5〜3cm、中央部より上が最も幅広い。先はやや鈍く、先端に線状突起があり、基部はくさび形、全縁で縁には長毛がある。表面は主脈上に短毛がる外は無毛、裏面は主脈の下半部の両側に開出する軟毛が密生する。葉柄は長さ1〜2mm。
花は葉の展開とほぼ同時に枝先に1〜3個つき、花冠は白色、広漏斗形で径3〜4cm、先は広く開いて5中裂し、裂片は卵形〜卵状楕円形、上側の裂片には緑色の斑点がある。雄しべは10本、花糸の下部に短毛が散生し、子房は長卵形で無毛か上部に短毛が散生し、花柱は無毛か下部に短毛が散生する。花柄は長さ1〜1.5cm、無毛か長い腺毛が散生する。
果実(刮ハ)は歪んだ円柱形、長さ1〜1.5cm、幅3〜4mm、無毛。
別名 ゴヨウツツジ
- 分布・生育地 :
本州(岩手県以南の太平洋側)、四国 (国外:日本固有) 深山の岩の多い林内、林縁
- 花期 : 4月(下旬)〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年5月12日 東京都青梅市 中上・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2023年4月27日 同 上 中下・花1 2014年5月12日 同 上 左下・花2 2023年4月27日 同 上 右上・葉 2024年5月23日 東京都奥多摩 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
切り立つ岩場、暗い渓谷を新緑の淡い光が柔らかく照らしている。
見上げると、新緑の葉の中に白いツツジが一杯咲いている。
葉の展開とほぼ同時に花が咲くことで花が目立ちにくく色も白いため、名前のよく似たアカヤシオに比べると、何となく地味だ。
それでもよく見ると、白の中に緑色の斑点のある花は清楚で美しい。
枝先につく5個の菱形の葉(これが和名のゴヨウツツジの由来)も印象的だ。
同じ科の仲間の花
|