チョウジコメツツジ(丁字米躑躅)

Rhododendoron tschonoskii var. tetramerum


チョウジコメツツジ1

  • 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属

  • 特徴 :
     高さ0.5〜1mの半落葉小低木。
     幹や枝は地を這うか斜上する。  葉は互生し、葉身は広披針形で長さ1〜2cm。
     花は筒形で白色、径5〜6mm、筒部は細長く、先は4裂し、裂片は小さくてあまり開出せず、筒部より短い。
     雄しべは4個、花冠の外に飛び出ない。
     コメツツジの変種で、花冠が筒形で筒部が長く、先は4裂し、雄しべは4個で花冠の外に飛び出さないという点が異なる。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部) (国外:日本固有)
     亜高山帯の岩場、岩礫地

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年7月20日  長野県松本市美ヶ原
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     松本市の標高2000mに広がる美ヶ原、涼しいはずだがこの年は松本で35℃を越えるような猛暑日が続き、少し歩くだけで汗が流れ落ちる程だった。
     高校生の時代に生物部の合宿以来数十年振りの再訪、当時は昆虫少年でネットを振っていたが、今回は重い三脚とカメラを持っての花探し、さすがに当時の記憶と重なる場所は少なく、変わらないのは遠くに眺める北アルプスの山並みだけだった。
     ここを訪れたのは、本州中部の亜高山帯を中心とした岩場、岩礫地に咲くこの花が未撮影だったからだ。
     コメツツジとの違いは、特徴の欄にも記したが、花冠の筒部が長く、先は4裂し、裂片は短くてあまり開出しない、雄しべは4個などとされている。
     花期の盛りは過ぎていたが、何とか撮影し終えると遠くから雷の音が聞こえ出し、早々に引き上げることにした。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
チョウジコメツツジ2

花1

花2

花冠(内部)