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- 科名・属名 : ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
注.APG分類では、サクラソウ科(PLIMULACAEA)
- 特徴 :
高さ30〜100cmの常緑小低木。
茎は直立し、上部でまばらに枝を分ける。
葉は互生し、長楕円形で、長さ7〜15cm、幅2〜4cm。先は鋭頭〜短鋭尖頭、基部は鋭形、縁には波状の鋸歯がある。質は厚く、両面とも無毛。葉柄は8〜12mm。
花は枝先に散形または散房状の花序を出し、十数個の花をつける。花冠は白色で径約8mm、先は5深裂し反り返る。萼は5深裂し、裂片は卵形で円頭〜鈍頭。
果実(核果)は球形、径6〜8mm、鮮紅色に熟す。
果実が黄色に熟するものがあり、
●キミノマンリョウ(f. xanthocarpa)(左下の写真)という。
●シロミノマンリョウ(f. leucocarpa)(右上の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア、インド) 常緑樹林内
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年7月25日 徳島県海部郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 同 上 中中・果実 2013年1月3日 愛知県新城市 中下・果実 同 上 左下・キミノマンリョウ(果実) 2019年3月17日 千葉県銚子市 右上・シロミノマンリョウ(果実) 2023年10月26日 東京都八王子市 右下・葉 2015年7月25日 徳島県海部郡
- 撮影記 :
空気までも寒々しく感じる真冬の林下、鮮やかな赤い実をつけるこの花は、遠くからでも目に付いた。
冬に紅色の実をつけることや、和名がマンリョウ(万両)と縁起のいい名前であることから、昔からよく栽培されている。
同じように赤い実をつける似た和名のセンリョウ(千両)があるが、センリョウは離弁花のセンリョウ科で、近縁の植物ではない。
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