リュウキュウツルコウジ(琉球蔓柑子)

Ardisia pusilla var. liukiuensis


リュウキュウツルコウジ1


  • 科名・属名 : ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
     注.APG分類では、サクラソウ科(PLIMULACAEA)

  • 特徴 :
     高さ10〜30cmの常緑小低木。
     茎は地上を匍匐して所々に輪生状に葉をつけ、長さ20〜70cm、先端は斜上し、赤褐色の長軟毛を密生する。
     葉は互生し、卵形〜卵状長楕円形、長さ2〜6cm、幅1.5〜4cm。先はやや尖り、縁には粗い鋸歯があり、両面に長軟毛がある。葉柄は長さ5〜10mm、密に軟毛がある。
     花は腋性して長さ2〜3cmの花柄の先に集散花序となって2〜4個下向きに咲く。花冠は白色で、径6〜7mm、先は5裂し、裂片は広卵形、腺点がある。
     果実(核果)は球形で、径5〜6mm、赤熟する。
     ツルコウジと同一とする考え方もあるが、沖縄に分布するものは全体に大型で、高さ30cm近くなるものあり、変種という考え方に従った。

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:中国(南部)br> 常緑樹林下

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年4月29日  沖縄県西表島
     中上・全体2、中下・花    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・果実(核果) 2018年1月15日  沖縄県国頭郡
     右上・葉、右下・茎    同  上

  • 撮影記 :
     沢沿いの登山道を歩いていると、地表に咲く小さな白い花が目に止まった。
     時間も遅く疲れもあり、またハブも気にかかったが、これも縁と這いつくばって撮影した。
     本土に分布するツルコウジと同一とする考え方もあるが、より大型になる沖縄のものは別種の考え方に従った。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
リュウキュウツルコウジ2

花

果実(核果)