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- 科名・属名 : ヤブコウジ科 イズセンリョウ属
注.APG分類では、サクラソウ科(PLIMULACAEA)
- 特徴 :
高さ1〜3mの常緑低木。
枝はよく分枝し、無毛。
葉は互生し、楕円形〜長楕円形で、長さ6〜15cm、幅3〜6cm。先は急鋭頭、基部はくさび形、縁は歯牙状の粗い鋸歯がある。側脈は約7対で、裏面に隆起して目立つ。葉柄は長さ1〜1.5cm。
花は雌雄異株で、葉腋に総状または複総状で長さ3〜6cmの花序を出し、白色(時にやや紫色を帯びる)の花を多数つける。花冠は鐘形、長さ約3mmで、先は5中裂し、裂片は広卵形で先は円頭、やや反曲する。花筒の長さは花冠裂片と同長。小苞は卵形〜狭卵形で鋭頭。
果実(液果)は球形で、径3.5〜4mm、基部から2/3まで宿存萼に包まれる。
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:中国、台湾) 常緑樹林下
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
2015年3月26日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上 2007年3月25日 鹿児島県屋久島 中下・花 2014年3月21日 沖縄県石垣島 下左右・果実 2014年1月22日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
南方の島に多いことからこう名付けれている。南の島にはイズセンリョウも分布しているようだが、見るのはほとんどこの花だ。
イズセンリョウとの違いは、他にも花冠が鐘形で、花筒と花冠裂片の長さはほぼ同じ、花冠裂片が平開し、やや反曲する、花の色も白色であることなど、見れば違いははっきりと判る。
何度も出合って撮影しているが、花はたくさんついているものの、開花している花がいくつかといったものばかりで、花は同時に全て開花しないような気がする。
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