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- 科名・属名 : アブラナ科 アブラナ属
- 特徴 :
草丈30〜150cmの1〜2年草。帰化。
茎は直立して分枝し、葉とともに粉白を帯び、無毛か下部に粗い毛がある。
葉は波状鋸歯縁、ロゼット葉はないこともあるが、有柄で羽状に分裂し頂裂片は大きい。下部の茎葉は有柄で柄の基部が広がって茎を抱く。中部の葉は長楕円形〜披針形、無柄で基部は広がって円みのある耳状となり、やや茎を抱く。上部の葉は無柄で茎を抱かない。
花は総状花序となり、花弁は4個で鮮黄色、長さ10〜18mm。舷部は平開し、円頭、爪部は直立する。萼は開花時にはほとんど直立し、花弁の爪部に圧着し、萼片は長楕円形、緑色〜黄色で長さ6〜10mm。
果実(長角果)は斜上〜開出する果柄の先につき、長さ5〜10cmで斜上する。種子から菜種油をとる。
- 分布・生育地 :
帰化(ユーラシア原産) (国外:各地で栽培種が逸出) 河原、線路沿等
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2010年3月27日 静岡県静岡市 中・全体2 2008年4月5日 福岡県朝倉市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2018年4月8日 東京都稲城市 右上・下部の葉 同 上 右下・中部の葉 2008年4月5日 福岡県朝倉市
- 撮影記 :
春、河川敷や堤防、線路沿いなどを黄色に染めるのは、帰化の(セイヨウ)カラシナとこの花だ。違いは中部の葉の基部が茎を抱いているかどうかだ。
明治初期、菜種油の採取用にヨーロッパから導入されたもので、その後逸出帰化し、現在では北海道〜九州まで帰化し、河川敷などに多い。
静岡県のある山、山麓の道端にこの花が咲いていた。葉の基部は茎を抱いている。ちょうど満開の桜の時期で、桜をバックにしたらもっと季節感が出せるだろうと思ったが、そのような場所はなかった。
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