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- 科名・属名 : アブラナ科 ヤマガラシ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの多年草。帰化。
茎は直立し、基部でも上部でも分枝する。
根生葉と下部の葉は羽状に深裂し、頂小葉は円形〜倒卵形で大きい。上部の葉は耳状になって茎を抱き、濃緑色で厚く、光沢がある。
花は総状に多数つき、花弁は4個、鮮黄色で径6〜8mm。花柱は子房と同長で約2.5mmとヤマガラシより長い。萼片の先にこぶ状突起がある。
果実(長角果)は長さ2〜3cm。
ヤマガラシとの違いは、この花の萼片の先にこぶ状突起があること、花柱と子房の長さはほぼ同長であることである。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産) (国外:アジア、北アフリカ、オセアニア、北アメリカ等に帰化) 荒地、牧草地、道端
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年6月19日 長野県軽井沢 中・全体2 1991年5月25日 北海道根室市 左下・花 2014年7月9日 北海道知床半島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
道端や荒地、畑や水田などに生える帰化植物である。
ヤマガラシとよく似ていて、やや高い山などの道路端で見かけると、本種かどうかわからないことも多い。
この写真の同定も、生育場所や分布調査の記録等を参考に決定したが、下の写真は北海道東部の沢沿いで咲いていたもので、初めヤマガラシと同定していた。
違いは特徴に記したが、その場でよくチェックしておかないと後で同定に困ることになる。
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