ハタザオ(旗竿)

Arabis glabra


ハタザオ1

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 ヤマハタザオ属

  • 特徴

  •  草丈40〜120cmの2年草。
     茎は直立し、全体に粉白色を帯びる。
     根出葉は倒披針形で長さ3〜14cm、両面に2分毛と星状毛がある。茎葉は楕円形〜披針形で、基部は広がり矢じり形となって茎を抱く。縁は普通全縁、ときに低鋸歯縁。
     花は茎頂に小さい花をつける。花弁は黄白色で長さ5〜7mm。
     果実(長角果)は平たい線形で、長さ4〜8cm、茎に密着してつく。種子は2列に並ぶ。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州 海岸の砂地や山野

  • 花期
  • : 4〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年5月5日 東京都日野市
     茎葉  同 上

  • 撮影記

  •  ある初夏の日、散歩がてらに多摩川の土手を歩いていると、ヒョロヒョロと長く花茎を伸ばした花が目に入った。粉白く全縁で茎を抱く、本種に間違いない。
     ハマハタザオを除くとハタザオの仲間は山にあるというイメージが強いが、この花は海岸の砂浜などにも見られる。
     何度か出会った花も思いがけない場所で再会すると、「お前こんな所でもがんばっているのか」と何だか嬉しくなってくる。

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茎葉アップ