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- 科名・属名 : アブラナ科 タネツケバナ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根茎は匍匐して水平に伸び、径1〜4mm。
茎は直立し、上部でわずかに分枝し、ややジグザグに曲がり、無毛。
葉は奇数羽状複葉、小葉は5〜7個で、葉身は卵形〜卵状楕円形で長さ3〜9cm、幅1〜4.5cm。先は鋭頭、粗い鋸歯があり、表面は細毛がある。葉には長い葉柄があり、葉柄の基部に小さい耳部がある。
花は茎の上部に総状花序に十数個つき、花弁は長卵形で白色、長さ7〜9mm。
果実(長角果)は疎らについて開出し、線形、長さ2〜3cmで無毛。
別名 タデノウミコンロンソウ
- 分布・生育地 :
本州(中部地方以北) (国外:日本固有) 山間の水湿地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1993年5月27日 長野県諏訪郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2016年5月7日 東京都高尾山 下・葉 同 上
- 撮影記 :
小葉が細く、尖った鋸歯のあるコンロンソウに対し、小葉がやや広く丸い鋸歯となる特徴がある。
どこにでもありそうに思うが、北海道〜九州に分布する前種と異なり、本州にしか分布していないようだ。
上の写真のように、葉の表面がやや紫色を帯びている個体をよく目にする。
別名タデノウミコンロンソウというので長野県蓼科にある蓼の海という湖の近くで発見されたのかと思っていたら、日光の蓼の海に由来するそうだ。
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