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- 科名・属名 : アブラナ科 タネツケバナ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの多年草。
根茎は細長く水平に伸び、分枝して群落を作る。
茎は直立して上部で少し分枝し、短い毛がある。
葉は奇数羽状複葉で、5〜7個の小葉がある。小葉は長楕円状披針形、長さ4〜10cm、幅1〜3cm。先は鋭尖形、基部はくさび形、縁には粗い鋸歯があり、両面に毛がある。葉には長い葉柄がある。
花は茎の先に総状花序に多数つく。花弁は4個、倒卵形〜長倒卵形で白色、長さ5〜10mm。萼片も4個、長楕円形で淡緑色、長さ2.5〜3.5mm、背面に毛がある。雄しべは6個。花序は果時には伸びる。
果実(長角果)は線形、長さ1.8〜3cm、幅1〜1.5mm、まばらに毛があるか無毛。果柄は開出〜斜上する。種子は楕円形で褐色、長さ約2mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、モンゴル、ロシア(アムール、ウスリー、オホーツク海(西岸)、サハリン)) 山地の湿った所や川辺の水湿地
- 花期 : 4〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年4月27日 広島県帝釈峡 中・全体2 1993年5月15日 新潟県北蒲原郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2024年5月19日 長野県軽井沢 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
初夏の山、山の小さな沢沿いに白い花を一杯に咲かせているのをよく目にする。
中部地方の山中ではよく似たヒロハコンロンソウも見かけるが、本種のほうが葉がやや細く長い。
登山道際に咲く花はつい面倒くさく見過ごしてしまうが、この花のよく咲く水辺は休憩すること時が多く、思いのほかいろいろな場所で撮影していた。
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