クモイハタザオ(雲居旗竿)

Arabis tanakana


クモイハタザオ

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 ヤマハタザオ属

  • 特徴

  •  草丈3〜13cmの多年草。
     茎は束生し星状毛がある。
     根出葉はロゼット状になり、倒披針形で長さ0.5〜1.4cm。先は鋭く、全縁か少数の鋸歯縁。両面に星状毛がある。茎葉は長楕円形で2〜4個。
     花は茎頂に2〜4個つき、花弁は白色で先は凹み、長さ2.5〜4mm。萼の外面に毛がある。
     果実(長角果)は線形、平で少しねじれ、長さ1〜1.2cm。
     別名 クモイナズナ

  • 分布・生育地

  •  本州(中部) 高山の砂礫地

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年7月24日 長野県八ケ岳
     茎葉アップ  同 上

  • 撮影記

  •  八ヶ岳の稜線は、天候に恵まれた日は気持ちのいい尾根歩きが楽しめる。岩や砂礫の間に小さな高山植物が点在している。
     アブラナ科の花も何種かあり、本種の他にも同じ白色の十字花を咲かせるクモマナズナという花もよく見かける。
     本種は別名のクモイナズナといい名前までもが紛らわしい。違いは、本種の葉は全縁か鋸歯があっても少ない、毛がある、種子が線形であることなどであるが、図鑑やメモを見ながらチェックしないとこんがらがってくる。

    同じ科の仲間の花
茎葉アップ