ミギワガラシ(水際芥子)

Rorippa nikkoensis


ミギワガラシ

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 イヌガラシ属

  • 特徴

  •  草丈約50cmの多年草。
     茎は直立し、よく分枝する。
     葉は羽状に浅裂〜全裂し、長さ7〜15cm、幅1.5〜5cm。裂片は1〜5対あり、基部には耳がある。
     花は葉腋から花茎を伸ばしてつき、花弁は黄色で長さ1.5〜2mm。
     果実(角果)は球形〜広楕円形で、長さ3〜4mm、幅2〜3mm。果柄は下を向かない。

  • 分布・生育地

  •  本州(東北〜中部地方) 亜高山の湿地

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年8月4日 栃木県日光市
     花アップ  同 上

  • 撮影記

  •  ある夏の1日、この花の記録がある日光に出かけた。夏休みの日光は涼を求めて多くの観光客でにぎわっていたが、一歩山道に入ると急に静けさに包まれる。
     目的地の湖につき、ミギワ(水際)というくらいだから水辺に近いところにあるのだろうと探す。水辺にはイトキンポウゲが咲いている。
     そのうち、アブラナ科の黄色い花が目に入った。切れ込んだ葉、これが目的の花のようであるが、ごくありふれた姿で感動も今ひとつだった。
     その後、訪れた花仲間の話を聞くと、鹿の食害が著しくまともな株は残っていないとのこと。あのときもっと真面目に撮っておけばよかったと反省している。

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花アップ