オオケタネツケバナ(大毛種漬花)

Cardamine dentipetala


オオケタネツケバナ

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 タネツケバナ属

  • 特徴

  •  草丈20〜50cmの多年草。
     オオバタネツケバナに似るが、草丈も花もやや大きい。
     茎は直立し、普通は毛があるがない場合もある。
     葉は頭大羽状複葉で、頂小葉は側小葉よりはるかに大きく、側小葉は2〜5対あり、切れ込みがある。
     花は総状花序となり、花弁は白色。
     長角果には毛がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(近畿地方以北の日本海側)
     沢沿いや湿った林下

  • 花期
  • : 3〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年4月29日 滋賀県米原市
     中・果実、下・花  同 上

  • 撮影記

  •  ネコノメソウの仲間を撮影に出かけた滋賀県北部の谷間、柔らかな色を見せる新緑と青空、風も爽やか、気持ちのいい花散歩だ。
     そんな登山道際にタネツケバナが咲いていた。これまでなら特に注意も払わずに通り過ぎるところだが、今年のタネツケバナのチェックは厳しい。小葉の様子、すでに実になっていた長角果もルーペで覗く。
     側小葉に粗い鋸歯がある。決め手は長角果の毛、しっかり生えている。間違いなく本種だ。登山道際に腰を下ろし、中間リングを入れて毛の様子もしっかり撮影した。
     ただ、フィルムカメラはどう撮れたのか、その場で確認できない。超アップの場合はピントがずれていて、出来上がってから後悔することが度々ある。必然的に何カットも写すことになる。こんな時ばかりはデジカメが羨ましい。

    同じ科の仲間の花
果実

葉アップ