|
- 科名・属名 : アブラナ科 タネツケバナ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
茎は基部が這って分枝し、上部は直立し、普通ほとんど無毛。
葉は羽状複葉、頂小葉が側小葉に比べてかなり大きく、菱状卵形で長さ1〜4cm、幅0.7〜3cm。先は鈍頭、縁は不規則に切れ込み、両面無毛かわずかに毛がある。側小葉は1〜5対、卵形〜長楕円形で、縁はほぼ全縁。
花は総状花序になり、20個程度の花をつけ、花序は花後伸びる。花弁は白色、倒卵形で長さ3.5〜5mm。萼片は紫色を帯びることが多い。花柄は斜上する。
果実(長角果)は直立〜やや斜めに開出し、線形で長さ1.5〜2.5cm、無毛。種子は多く、長さ0.8〜1mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、ロシア(極東部)) 山地の沢沿いや水湿地
- 花期 : 3〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2002年4月27日 兵庫県作用郡 中上・全体2 2004年4月18日 高知県安芸郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2019年5月3日 新潟県魚沼市 左下・果実、以下右下・葉2を除き 同 上 右上・葉1 2022年3月30日 東京都八王子市
- 撮影記 :
タネツケバナやマルバコンロンソウに似ているが、頂小葉が大きいことや毛が密生しないことで区別される。
山の水辺など湿り気あるところに生えているが、アブラナ科の植物は似たような環境で同じような白い花を咲かせるので区別が難しい。
ただ、葉が大きいとか小さいとかは、植物にあまり興味のない人から見ればどうでもいいことだろう。
同じ科の仲間の花
|