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 科名・属名 : アブラナ科 ヤマハタザオ属
 特徴 :草丈10〜100cmの2年(越年)草。
 茎は直立して稀に分枝し、下部には密に単毛と星状毛が生え、上部はやや疎らに生える。
 根出葉はロゼット状、葉身は長楕円状へら形、長さ2.5〜10cm、幅1〜2.5cm。鈍頭で基部は細まって短い柄となる。茎葉は狭卵形、長さ1.5〜7cm、縁には波状の鋸歯があり、柄がなく基部で茎を抱く。
 花は茎頂につき、花弁は4個、楕円状へら形、長さ3.5〜5mm。萼片は長楕円形、長さ2.5〜3.5mm。花序は果時には長く伸び、全長の半分以上が花序で占められる。
 果実(長角果)は直立して主軸に平行してつき、長線形で長さ2〜6cm、幅1〜2m、無毛。種子は楕円形、長さ1〜1.5mm、狭い翼がある。
 分布・生育地 :北海道〜九州 (国外:北半球に広く分布)
 山野の草地、林縁
 花期 :  5〜7月
 撮影月日・場所 :上・全体1 1994年6月4日  山梨県中巨摩郡
 中上・全体2 2008年6月28日  山梨県甲州市
 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
 中中・花1 2019年7月5日  静岡県富士宮市
 中下・花2 2023年6月24日  長野県小県郡
 左下・果実(長角果)    同  上
 右上・茎葉 1994年6月4日  山梨県中巨摩郡
 右下・茎葉基部 2024年5月19日  長野県軽井沢
 撮影記 :夏の初め、登山道際の草地で時々この花に出会う。ホッソリした草姿で花も小さく、草むらでは他の草に溶け込んでいて注意して歩かないと気がつかない。
 わざわざカメラを取り出し、三脚を立てて撮影するという気にもならず、そのまま通り過ぎてしまうことも多い。
 ハタザオによく似てヒョロヒョロした感じであるが、全体に緑色で粉白を帯びず、葉は鋸歯縁になるのが特徴である。
  
 
  
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