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- 科名・属名 : アカバナ科 チョウジタデ属
注.APG分類では、学名(L. epilobioides subsp. epilobioides)
- 特徴 :
草丈15〜100cmの1年草。
茎は直立し、よく分枝して稜があり、しばしば紅紫色を帯び、無毛か時に短毛がある。
葉は互生し、葉身は披針形〜長楕円状披針形、長さ2〜10cm、幅0.6〜2.5cm。先はやや尖り、基部はくさび形、縁は全縁。表面の脈が目立ち、短い柄がある。
花は葉腋につき、径6〜8mm、花弁は4(〜5)個で黄色、萼より短い。萼裂片は卵状披針形、長さ1.5〜3mm。雄しべは4(〜5)個。
果実(刮ハ)は線状円柱形、浅い4〜5稜があり、紫色を帯び、長さ1.5〜3cm。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、アムール、ウスリー、ベトナム(北部) 水田や湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年8月27日 新潟県北蒲原郡 中上・全体2 2018年9月9日 栃木県渡良瀬遊水地 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 同 上 中下・花2 2017年9月3日 沖縄県西表島 左下・果実(刮ハ) 2022年9月15日 神奈川県川崎市 右下・葉 2017年9月3日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
稲刈りの終わった田んぼの畦際や水路で赤く紅葉したこの植物を見かける。
花の時期に出かけると、小さな黄色の4(〜5)弁の花がついている。図鑑ではよく似たウスゲチョウジタデは5弁とされているが、4弁が多いこの花も5弁(左下の写真)もあるので花弁の数だけで判断はできない。花が小さい、茎が赤みを帯びることが多い、花床に毛がないことを確認する必要がある。
和名の由来は、花後の様子が丁子(チョウジ)に、葉が蓼(タデ)に似ていることからつけられている。
最近、タゴボウモドキというそっくりな帰化植物が知られており、これは雄しべが8個ということなので、花はしっかり見てみたい。
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