ハリヒジキ(針鹿尾菜)

Salsola ruthenica


ハリヒジキ

  • 科名・属名
  • : アカザ科 オカヒジキ属

  • 特徴

  •  草丈10〜40cmの1年草。帰化。
     茎はよく分枝して広がり、上部は斜上〜直立する。
     葉は肉質、円柱状で暗緑色、長さ1〜3cm。先は針状に尖る。
     花は葉腋に普通1個つき、基部に2個の小苞がある。花被片は合着し、薄い膜質の翼が環状になる。
     オカヒジキに似ているが、葉の緑色が濃くて針状の刺が長い。また果期に横に広い翼がある。

  • 分布・生育地

  •  帰化(ユーラシア原産)
     北海道、本州北部、対馬 海岸の砂地

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年7月29日 長崎県対馬
     中・花   同 上
     下・果実   同 上

  • 撮影記

  •  北海道や本州北部の海岸に帰化しているというこの花が、遠く離れた対馬の海岸にあると聞き、出かけたついでに立ち寄ってみた。
     ハングル語や中国語の漂流物が目立つ砂浜、砂の上は真夏の直射日光でうだるように暑い。砂に足を取られながら浜に見える緑の塊を目指す。
     オカヒジキそっくりな姿、葉腋につくという花を探して手を触れると葉先の刺が痛い。オカヒジキに比べ、葉先の刺が硬く長い。その刺が集まってできたような植物体は触ることさえ厳しい。
     いくつかの株をチェックし、やっと小さな花が咲いているのを見つけた。花の終わった膜状の花被片も見られたが、あまりの小ささに中間リングを入れてもやっと撮影だった。

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花

果実