ムベ(郁子)

Stauntonia hexaphylla



  • 科名・属名
  • : アケビ科 ムベ属

  • 特徴

  •  常緑性のつる性木本。
     つるは無毛で、直径8cmになる。
     葉は互生し、掌状複葉で5〜7小葉からなり、小葉は楕円形〜長倒卵形、長さ5〜10cm、幅2〜4cm。先は短く突出し、基部はやや円く、全縁で、質は革質で光沢がある。
     花は雌雄同株、葉腋に総状花序に3〜7個下向きに咲き、淡黄白色で内側に紫色の筋がある花弁状の萼片が6個2列に並ぶ。萼片の外側の3個は披針形で長さ1.3〜2cm、内側の3個は線形で雄花ではやや短い。
     果実(液果)は卵円形で、長さ5〜8cm、紫色に熟するが裂開せず、果肉は白く、種子は黒色。
     花の白いものがあり、
    シロバナムベ(学名未定)という。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜九州
     常緑樹林内や林縁

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年4月16日  和歌山県新宮市
     中・花    同  上
     下・白花 2006年2月26日 鹿児島県奄美大島

  • 撮影記

  •  関東地方以西の海岸近くの常緑樹林の林内や林縁に蔓を伸ばしていて、秋に紫色の実が熟す。
     公園や庭木で植えられているのもよく目にする。
     中の果肉はアケビのように甘く食べられるが、アケビのように果皮は裂開しない。
     花は何度か見たが、果実は採られてしまうせいかなかなか目にしない。

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花

シロバナムベ