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- 科名・属名 : アケビ科 ムベ属
- 特徴 :
常緑性のつる性木本。
つるは無毛で、直径8cmになる。
葉は互生、掌状複葉で5〜7小葉からなり、小葉は楕円形〜長倒卵形、長さ5〜10cm、幅2〜4cm。先は短く突出し、基部はやや円く、全縁。質は革質で光沢があり、裏面は淡緑色で網状脈が目立つ。
花は雌雄同株、葉腋に総状花序に3〜7個下向きに咲き、淡黄白色で内側に紫色の筋がある花弁状の萼片が6個2列に並ぶ。萼片の外側の3個は披針形で長さ1.3〜2cm、内側の3個は線形で雄花ではやや短い。雄しべの葯の先端には約2mmの突起がある。
果実(液果)は卵円形で、長さ5〜8cm、紫色に熟するが裂開せず、果肉は白い。種子は多数あり、黒色。
花の白いものがあり、
●シロバナムベ(学名未定)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)) 常緑樹林内や林縁
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年4月16日 和歌山県新宮市 中上・全体2 2023年4月10日 大分県豊後高田市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2014年4月16日 和歌山県新宮市 左下・シロバナ 2006年2月26日 鹿児島県奄美大島 (左下は詳細写真あり、写真をクリック) 右下・葉 2023年4月10日 大分県豊後高田市
- 撮影記 :
関東地方以西の海岸近くの常緑樹林の林内や林縁に蔓を伸ばしていて、秋に紫色の実が熟す。
公園や庭木で植えられているのもよく目にする。
中の果肉はアケビのように甘く食べられるが、アケビのように果皮は裂開しない。
花は何度か見たが、果実は採られてしまうせいかなかなか目にしない。
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