エノキアオアイ(榎葵)

Malvastrum coromandelianum


エノキアオアイ1

  • 科名・属名 : アオイ科 エノキアオイ属

  • 特徴 :
     高さ20〜150cmの多年草。帰化。
     茎は直立して分枝し、全体に伏した毛がある。
     葉は互生し、葉身は長楕円形〜卵状披針形、長さ2〜5cm、幅1〜3cm。先は鈍く尖り、基部はくさび形、縁は鋭く尖った鋸歯がある。両面に毛があり、特に裏面脈上には多い。葉柄は短い。
     花は葉腋や茎頂から短い柄を出し、1〜2個の花をつける。花は淡黄色、径1〜2cm、花弁は5個。萼は杯状で5裂し、背面には長毛がある。
     果実は扁平で10〜14個の分果からなり、背面に毛がある。種子は腎臓形で長さ約3mm。

  • 分布・生育地 :
     帰化(熱帯アメリカ原産)
     空地、荒地、道端

  • 花期 :   9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年11月5日  沖縄県国頭郡
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     古くから小笠原や琉球列島に帰化していたとのことで、本州の一部でも見つかったという記録がある。
     葉の形からエノキという和名がつけられたと言うが、それほど榎を連想させられる気はしない。
     アオイ科の帰化植物は南の島には多く、特にキンゴジカなどはよく見かけるが、この花はそんなに多くはないのかまだ見ていなかった。
     沖縄島北部の海岸近くの荒地、ブルトーザーで均したのか、空地の端のほうだけに固まっていた。
     花は咲いていたが、訪れた時間が3時近かったため、キンゴジカのように午後にならないと咲かないのか、午前中からも咲いているのかわからなかった。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
エノキアオアイ2

花

果実