ムクゲ(木槿)

Hibiscus syriacus


ムクゲ


  • 科名・属名 : アオイ科 フヨウ属

  • 特徴 :
     高さ3〜4mの落葉低木。逸出帰化。
     樹皮は灰白色で平滑。本年枝には星状毛が密生する。
     葉は互生、葉身は卵形〜菱形状卵形〜広卵形、長さ4〜10cm、幅2.5〜5cm。先は鋭尖形〜やや鋭形、基部はくさび形、縁は浅く3裂するか不揃いな粗い鋸歯がある。両面に星状毛が散生する。葉柄は長さ7〜15(-20)mm、星状毛が密生する。托葉は線形、長さ約6mm。
     花は本年枝の葉腋につき、鐘形で、径5〜10cm、紅紫色〜白色と変化が多く、中心部は紅色になるものが多い。花柄は長さ4〜14mm、星状毛が密生する。花弁は5個(時に重弁)、倒卵形で長さ3.5〜4.5cm、外面には星状毛と短毛が生える。萼片は5個、三角形で、長さ6〜8mm、星状毛が散生する。副萼片は6〜7個、線形で、長さ7〜9mm、星状毛が散生する。雄しべの筒は長さ2.5〜3cm、雄しべは基部からつく。
     果実(刮ハ)は卵形〜卵円形、長さ1.5〜2cm、径約1.3cm、黄褐色の星状毛が密生する。種子は腎形、長さ4〜5mm、長毛がある。

  • 分布・生育地 :
     栽培逸出(中国原産)(各地に逸出) (国外:世界各地の暖温帯で広く栽培
     道端

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2022年9月15日  神奈川県川崎市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     栽培されているものをよく見かけていたが、栽培品は基本的に撮影の対象外だった。
     しかし、よく栽培されるというのは逸出する可能性も高いということで、多摩丘陵の谷戸に続く道端で逸出らしき花を見つけ撮影した。
     韓国では国花とされているのはご存知の方も多いだろう。
     よく似た花にフヨウがあり、これも時々逸出しているが、本種の方は葉が卵形で基部はくさび形であることなどが異なる。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉