タイワンイチビ(台湾青麻)

Abutilon asiaticum


タイワンイチビ1

  • 科名・属名
  • : アオイ科 イチビ属

  • 特徴

  •  草丈50〜200cmの多年草。
     茎は直立して亜低木状になって疎らに分枝する。
     葉は卵円形で、長さ7〜10cm。先は鋭頭で、縁には低く鈍い鋸歯があり、表面にはシワが多く、裏面には柔毛がある。葉柄は1.5〜13cm。
     花は茎頂または葉腋につき、花冠は黄色で径約2cm。花弁は5個。
     分果は鋭頭または真っ直ぐな鉤がある。

  • 分布・生育地

  •  九州(奄美大島以南)〜沖縄  畑、荒地

  • 花期
  • : 6〜11月?

  • 撮影月日・場所

  •  2006年8月5日 沖縄県宮古島
     下  同 上

  • 撮影記

  •  タカサゴイチビを見ていたので、葉にシワの多いというこの花にも出会いたかった。とはいってもこの花も畑の雑草として嫌われ者である。
     宮古島で春先季節外れのこの花を見ていたが、夏やっと本来の時期の花を見た。
     春先は50cmに満たない株であったが、夏のは2m近くもあり特徴ある丸い果実もいくつかついていた。しかし、時期には大きくなるものだなと思った。
     本土にはイチビが帰化しているが、本種との違いはよくわからなかった。

    同じ科の仲間の花
タイワンイチビ2