タカサゴイチビ(高砂青麻)

Abutilon indicum


タカサゴイチビ1

  • 科名・属名
  • : アオイ科 イチビ属

  • 特徴

  •  草丈50〜250cmの多年草。
     茎は直立して分枝し、亜低木状になる。
     葉は卵円形〜広卵形で、長さ幅とも5〜12cm。先は短く鋭く尖り、全縁または不規則な鋸歯があり、表面は滑らかで、灰白色の軟毛が密生する。
     花は葉腋につき、黄色で径2〜2.5cm。花弁は5個。
     果実は、径約2cm、毛を密生する。

  • 分布・生育地

  •  沖縄  海岸近くの原野

  • 花期
  • : 3〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年3月24日  沖縄県与那国島
     中 2005年4月22日    同  上
     下左・花、下右・葉 2014年3月24日    同  上

  • 撮影記

  •  春に与那国島を訪れた際、海岸近くの原野で鮮やかな黄色のこの花を見つけた。
     イチビの仲間で、同じように場所に生えるタイワンイチビとは、葉の表面が滑らかで、葉先が短く尖るところが違いである。
     この仲間は畑などに生えると地中広く根を伸ばし、駆除するのが大変なタチの悪い雑草だそうであるが、与那国島では海を見下ろす原野に咲いていて、鮮やかな黄色の花は美しかった。
     花は午後になって開花するので、飛行機の時間帯などによっては、咲いている花が見られない場合もある。

    葉

    同じ科の仲間の花
タカサゴイチビ2

花