アイヅシモツケ(会津下野)

Spiraea chamaedryfolia var. pilosa


アイヅシモツケ1

  • 科名・属名 : バラ科 シモツケ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     若い枝は赤褐色〜紫褐色を帯び、稜がある。
     葉は互生し、葉身は卵形〜狭卵形、長さ3〜6cm、幅1.5〜3.5cm。先は鋭頭、基部は円形または広い切形、縁には基部をのぞいて鋭い重鋸歯があり、両面に軟毛がある。葉柄は長さ3〜8mm。
     花は今年枝の枝先に径3cm程度の散房花序を作って多数つき、白色で径約1cm。雄しべは花弁より長く、萼裂片は花時に開出または反曲する。
     果実(袋果)は長さ約3mm、全体に短白毛がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北)、九州(熊本県) (国外:シベリア、アムール、ウスリー、朝鮮、中国(東北部))
     山地の日当りのいい所

  • 花期 :   

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2008年5月24日  青森県西津軽郡
     中上・全体2 2017年5月30日  長野県南佐久郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2008年5月24日  青森県西津軽郡
     左下・花 2017年5月30日  長野県南佐久郡
     右下・葉     同  上

  • 撮影記 :
     ある植物を撮影に出かけた青森県の山、急な斜面をよじ登り岩峰の下に取り付く。
     慎重にトラバースしながら岩峰を探すと、目的の花が見つかりホッとする。
     撮影を終え、一息ついてあたりを見回すと、白いシモツケの花が目に入った。
     イワシモツケだろうと思って撮影したが、帰って調べると葉の形が違い、この花とわかった。
     北方系の種で、国外では東北アジアからシベリアにかけて分布しているようだ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
アイズシモツケ2

花序

花