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- 科名・属名 : バラ科 バラ属
- 特徴 :
高さ2m程度の落葉低木。
幹は細く、直立するが他のものに寄りかかって伸びることが多い。
葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は2〜3対からなり、頂小葉は側小葉より大きく、卵状楕円形で長さ2〜4cm。先は鋭尖頭、縁やや粗い鋭鋸歯で、質はやや厚く、表面にやや光沢がある。托葉は葉柄に合着して上部が少し裂け、縁に腺毛がある。
花は枝先に数個〜十数個円錐花序となり、白色で径2〜2.5cm。花柱は柱状で、毛が密生する。
果実(偽果)は球形で、径7〜8mm、10〜11月ごろ赤熟する。
別名 オオフジイバラ、ヤマテリハノイバラ
- 分布・生育地 :
本州(宮城県〜愛知県豊川市) (国外:日本固有) 丘陵地、低山地の林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年5月27日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2014年6月3日 埼玉県飯能市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実(未熟) 2018年9月16日 神奈川県川崎市 右上・葉 2014年6月3日 埼玉県飯能市 右下・托葉 2014年5月27日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
本州の宮城県〜愛知県東部にまで分布し、分布域ではそう珍しい花ではないとのことだが、これまで内陸部の白い花はノイバラとばかり思っていた。
托葉がノイバラのように櫛の歯状にならず、縁には腺毛があるという違いがあるので、花期に関東地方でチェックしてみると、思ったよりこの花が多く、これまでは混同していたことがわかった。
ノイバラに比べると、花数も少なく、葉の表面に光沢があるなど、托葉の違いの他にも相違点は多い。
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