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- 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属
- 特徴 :
- 分布・生育地 :
高さ20〜50cmの落葉小低木。
地下茎は長く伸び、茎は鈍い稜があり、扁平な刺が疎らにある。
葉は5〜7個の小葉からなる奇数羽状複葉、小葉は披針形〜広披針形、長さ3〜8cm、幅1〜2cm。先は鋭尖頭、基部は浅い心形〜円形、縁には鋭い重鋸歯がある。質は薄く、表面は無毛か疎らに圧着した毛があり、しばしば裏面脈上に圧着した毛が生える。葉柄は無毛で疎らに刺がある。托葉は披針形で葉柄に合着する。
花は枝先に1〜数個が散房状につき、径2.5〜4cmと大きい。花弁は白色で平開し、楕円形〜円形、長さ13〜20mm、幅11〜16mm、疎らに毛が生える。花柄は長さ1.5〜2cm、無毛で刺がある。萼は披針状長楕円形〜卵形、長さ約1.5cm、尾状鋭尖頭で内側と縁に毛が生える。
果実(集合果)は広楕円形、長さ約1.5cm、8〜10月に赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州(屋久島まで) (国外:日本固有) 山地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年7月5日 神奈川県箱根 中上・花・果実 1993年9月26日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 2011年8月9日 静岡県富士山 中下・果実、右上・葉 同 上 左下・茎(刺) 2018年7月3日 神奈川県箱根 右中・葉 同 上
- 撮影記 :
細長い小葉と、似つかわないほど大きな白い花をつけ、似た仲間が多いキイチゴ類の中でもすぐに覚える。
小葉は5〜7個の披針形で、頂小葉と側小葉の大きさは同じであるところが、ヒメバライチゴとの違いである。
何度か出かけた箱根の山、頂上部の林縁でこの花はよく目立った。
秋に訪れた時には、果実とともに時期はずれの花も咲いていた。
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